今回の、HELCON -Health Consult-では食欲不振が続いた期間別で体内でどのような不調が起こるのか解説します。このページを読むことで、いま体でどのような変化が起こってどのように対策すれば栄養失調の悪影響を予防できるのかわかるようになります。
では、始めていきましょう。
Contents
食欲不振のために体内で起こる変化:時系列別
1~数日の短期間だけご飯が食べられないとき:脱水・低血糖
たった1日でも食事や水分を摂らないと、体はすぐにエネルギー不足を感じ始めます。特に高齢者や子どもでは脱水症状が起こりやすく、頭痛や倦怠感、口の渇き、尿量の減少などが見られることも。また、炭水化物が入ってこないことで血糖値が下がり、「力が出ない」「ふらつく」などの低血糖症状も現れます。
【参考ページ】栄養素の種類と役割 (水分と5大栄養素)
対策:
・少量でもいいのでスポーツドリンクや経口補水液(OS-1など)、スープなどで水分と糖分を補給しましょう。
・無理に食べようとせず、ゼリーやプリン、バナナ、すりおろしリンゴなど消化にやさしい食品から再開するとスムーズです。
週単位でご飯が食べられないとき:筋力低下・生活機能の低下(廃用症候群)
体内で起こる変化:
1週間以上にわたり十分な食事がとれないと、体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとします。その結果、筋肉量が減少し、歩行や立ち上がりといった日常動作が困難に。これがいわゆる「廃用症候群」で、入院中の高齢者に特に多く見られます。最悪、そのまま飲み込むための筋肉や消化管の機能も低下していってしまって、最終的に寝たきりになってそのまま回復が困難になってしまうため注意が必要です。1日の半分以上を寝てしまう状態になっている場合には、せめて自宅でできる対策として栄養面では早めの対策を打ちたいところです。
対策:
・プロテイン飲料や高栄養ゼリー、経腸栄養(メイバランス、テルミールなど)の使用を検討しましょう。
・可能であれば理学療法士や管理栄養士に相談し、「食べながら動かす」リハビリを並行して行うのが理想です。
月単位でご飯が食べられないとき:ミネラル・ビタミン不足
体内で起こる変化:
長期にわたる栄養不足は、亜鉛、鉄、ビタミン群、マグネシウム、その他の微量元素の欠乏を引き起こします。これにより、免疫力の低下、貧血、皮膚炎、味覚障害、口内炎、うつ症状などが現れることがあります。この段階から持ち直すためには、3大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)だけでは不十分で、ビタミンやミネラルも積極的に補充しないとからだの回復力を活かすことができなくなってしまいます。とくに高齢者や持病のある方は重篤化しやすいため注意が必要です。
特にこの場合には栄養補充を行う場合にもリフィーディング症候群のリスクが高くなりやすいので注意が必要です。
対策:
・医師の指導のもとでビタミン・ミネラルのサプリメントや栄養剤(ブイ・クレス)を使用すると効果的です。
・口から食べられない場合は、在宅での栄養サポート(在宅栄養管理・訪問栄養指導)を受ける選択肢も検討しましょう。
【まとめ】「食べられない」を軽く見ないことが健康への第一歩
食欲不振が1日でも続くと、体は着実に変化し始めます。特に高齢者や持病を持つ方にとっては、“何も食べない時間”が健康リスクへと直結することも珍しくありません。
「疲れているだけ」「そのうち戻る」と放置せず、早めに栄養サポートや医療的介入を受けることが、回復への近道です。自分や家族でご自身の体の声に耳を傾け、必要な対策を講じていきましょう。
もちろん、根本的な対策も必要です。以下のページも参考にして必要に応じてはやめの医療機関受診・相談も検討してみてください。
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